WHAT IS AYURVEDA ?

- アーユルヴェーダとは -

アーユルヴェーダとは5000年以上前にインド・スリランカで発祥したホリスティックヘルスで、伝承医学でありながらも日々の生活に取り入れることができる健康と長寿のための知恵です。

ホリスティックとは、古代ギリシャ語の「Holos(ホロス)」が語源となっており、全体・全てという意味です。
医学的には、肉体・心・魂のような全体性を考慮した治療と定義されています。
悪いところを部分的に治すのではなく、健康な身体を機能させる全ての部分の相互作用やつながりを重視したアプローチです。
”病気でないことが健康”という病に対する否定的な考え方ではなく、精神・身体・環境が程よく調和し、一人ひとりが自分らしい生活を送り、人生に幸福を見出している状態が健康であると考えます。

ライフスタイルとしてのアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダは伝承医学でありながらも現代でも注目されているライフスタイルです。
特に健康意識の高い海外の人々の中で、ナチュラルやオーガニックへの関心と相まってアーユルヴェーダを生活に取り入れる人が増えています。
お白湯を飲んだり、体調に合わせて食事を変えスパイスやハーブを取り入れたり、自分の体や心と向き合うためにヨガや瞑想をするのもアーユルヴェーダのライフスタイルです。

DOSHA

- ドーシャ -

アーユルヴェーダでは、自然界の全てのものは5つの元素【空、地、水、火、風】から成り立っているとするエネルギー観があります。
 
この5つの元素をアーユルヴェーダでは「パンチャマ・ハブータス」、仏教では「五大元素」と表現していて、どちらも自然界からの知恵を大切にする考え方です。
元素とは体などの物質や心など、目に見えるものも見えないものも含めて、宇宙と人類全てのものを構成する要素です。
これらの5元素の組み合わせからできる「ドーシャ」と呼ばれる生命エネルギーが全ての物質にも存在していると考えます。
 

ドーシャとは

体を構成している基本組織のことで、私たちの体を動かすエネルギーです。
ドーシャのエネルギーバランスによって性質や働きが変わってくるので、ドーシャを体質と考えることもできます。
自分のドーシャの傾向を知ることで、自分に合ったカラダ、心、お肌のケアに活かすことができます。
また、統計としてドーシャによってエネルギーバランスが崩れたときに起きやすい不調や病気があるので、
自分のドーシャを知ることで不調を予防することもできます。
ドーシャは中国医学で言う「気」で、大きく3つに分けられます。
  • Vata ヴァータ
  • Pitta ピッタ
  • Kapha カパ
    この3つのドーシャはバランスの中で関わり合い私たちの体を動かしています。
     

    ヴァータ

    風のエネルギーで、風と空の元素から構成
     ヴァータ体質の人の特徴
    • 性格:機敏、活発、想像力豊か、ときに気まぐれ、ストレスを感じやすい
    • 身体:スリムで小柄、便秘、寒がり、冷え性、腹部膨張、不眠
    アンバランスになりやすい季節
    • 晩秋〜冬
    ヴァータのエネルギーが過剰に増えたときに起こりやすい不調
    • 冷え、頭痛、乾燥、免疫低下、肩こり、生理不順、不眠、不安、高血圧
    ヴァータ体質の不調時の対処法
    • 温かいものや油を含むものを食べる
    • ショウガ、シナモンなど体を温めるスパイスを摂取する
    • 湯煎で温めたオイルで体をマッサージし、血流をよくすることで乾燥を防ぎ、肌つやが改善される
    ヴァータにおすすめのアロマテラピー
    • ヴァータの性質(軽性・冷性・動性・速性・乾燥性)のアンバランスを整えるためには、重さや安定、温かさ、うるおいをもたらす香りが効果的
    • 濃厚な香り(精神の安定)→サンダルウッド、ベチバー、ミルラ、アンジェリカ
    • 熱性のある香り→ローズマリー、ジンジャー、ブラックペッパー
    • ローズマリーは忘れっぽいヴァータの人におすすめ
     

      ピッタ

      火のエネルギーで、火と水の元素から構成
       ピッタ体質の人の特徴
      • 性格:知的、情熱的、勇気がある、ときに怒りっぽい、完璧主義、見栄っ張り
      • 身体:バランスの取れた体型、快食、快便、体が柔軟、肌つやがいい、日焼けしやすい
      アンバランスになりやすい季節
      • 夏〜秋
      ピッタのエネルギーが過剰に増えたときに起こりやすい不調
      • 汗っかき、湿疹などの皮膚疾患、口臭や体臭が強くなる、鼻血がよく出る、胃の不調、目の充血、下痢、消化器官系の疾患
      ピッタ体質の不調時の対処法
      • 刺激の強い辛いものや酸っぱいもの、塩分の多い食べ物を減らす
      • 水分を多く取る。果汁、牛乳、白湯がおすすめ
      ピッタにおすすめのアロマテラピー
      • 熱性を鎮めるためのクーリング効果のあるミント系の精油
      • マイルドな甘さのある香り→ネロリ、チャンパカ、カモミール
      • 鎮静作用のある香り→ラベンダー、フェンネル、コリアンダー
      • フローラル系→ジャスミン、ローズ
         

        カパ

        水のエネルギーで、水と地の元素から構成
         
        カパ体質の人の特徴
        • 性格:落ち着いている、辛抱強い、着実、献身的、鈍感、ときに大雑把、頑固で保守的
        • 身体:ふくよかな体型、筋肉質、体力・持久力がある、体格が良い、しっとりとした黒い髪、太りやすい
        アンバランスになりやすい季節
        カパのエネルギーが過剰に増えたときに起こりやすい不調
        • 痰、アレルギー性鼻炎、鼻詰まり、気管支炎、糖尿病、肥満、だるさや眠気、髪が脂っぽい
        カパ体質の不調時の対処法
        • 食事量を少なくして空腹状態で食事をするようにする(プチ断食)
        • ハーブや苦味・渋みのあるものや、スパイスの効いた食べ物を食べる
        • 揚げ物など油分の多いもの、甘いもの、冷たいものを避ける
        カパにおすすめのアロマテラピー  
        • 重性・冷性を鎮めるための刺激的な香り→レモン、レモングラス
        • 水分の滞りを緩和する精油→ジュニパーベリー、サイプレス
        • 熱性の香り→バジル、ジンジャー、ブラックベリー、クローブ
         
         
        ドーシャが複合体質の人もたくさんいます。
        • ヴァータ×ピッタ
        • ピッタ×カパ
        • ヴァータ×カパ
        • ヴァータ×ピッタ×カパ
         
        そんな方は、どのエネルギーがどんなポイントで優勢か、不調時どんな特徴があるかなど、自分の体と心の傾向を観察して、時期や体のサイクルに合わせてケアをしましょう。