アーユルヴェーダ瞑想の効果がすごい!体質別の実践方法を紹介

アーユルヴェーダと言えば、食事などの生活習慣を見直して不調を予防するというイメージがありませんか?

実はアーユルヴェーダは精神的な部分にもアプローチする伝統医学なのです。


この記事ではアーユルヴェーダと瞑想の深い関係性をご紹介します。アーユルヴェーダ瞑想に期待できる効果、タイプ別におすすめの瞑想法をまとめているため、ぜひ参考にしてください。


アーユルヴェーダと瞑想の関係性

アーユルヴェーダの中には、瞑想状態を深めるための施術があります。

アーユルヴェーダは、次の3つの「ドーシャ」と呼ばれるエネルギータイプに分類されます。

タイプに合わせたケアを取り入れ、最適なエネルギーバランスに整えることが心身の健やかさにつながります。

ヴァータ 風の運動エネルギー
ピッタ 火の変換エネルギー
カパ 水の結合エネルギー

 

この3つのエネルギーは体質だけでなく、性格や気質もあらわされています。

ヴァータは空と風のエネルギーで好奇心旺盛で、行動力があるタイプ。

ピッタは意志力があって1つの目標をやり遂げるまで努力できるタイプですが、頑張りすぎでピッタが乱れると胸やけなどを引き起こしやすいタイプです。

そしてカパは水と地で、ゆっくりとしたオーラ、平和主義者ですがバランスが崩れると無気力になる傾向にあります。

アーユルヴェーダと瞑想は関係がなさそうですが、自分の性質タイプに合わせて瞑想を深めて心を整えることこそが、健やかな肉体にもつながると考えられているのです。

ドーシャ(アーユルヴェーダのエネルギータイプ)についてはこちらの記事↓で解説しています。

アーユルヴェーダドーシャ(体質タイプ)とは?体質診断


瞑想を深める「シロダーラ」とは?

アーユルヴェーダのシロダーラは、「訓練がいらない深い瞑想」と言われている施術です。

マルマ(眉間周辺)に温めたオイルを細く垂らし続けることで、まるで夢うつつのような深い瞑想状態へと導きます。緊張をゆるめ雑念を払い、ゆったりとした精神状態になれるのです。

このシロダーラは脳のコリをほぐすとも言われ、最後は瞑想後のようなすっきりとした気分を体験できます。

シロダーラはちゃんと訓練を受けた方から施術を受けることをおすすめします。

その理由は急所にもなるツボだからです。

 

スタバニ・印堂のツボ

シロダーラで刺激するツボはアーユルヴェーダではスタバニ、鍼灸では印堂と呼ばれる眉間の間にあるツボです。

このツボは背骨に沿ってある「とく脈」という経路に繋がっていると言われており、シロダーラをすることで緊張やストレスを緩和し心と感覚のバランスが整えられます。

シロダーラを受けられるスパは日本では限られているため、手軽にご自身で似たような効果を得たければ、お好みのオイルを使ってスタバニを優しくマッサージするといいでしょう。

特に寝る前、忙しくて心を落ち着けたい時、瞑想前におすすめです。

目の疲れも緩和されるのでパソコンやスマホで目が疲れている現代人にもおすすめのセルフケアです。

このツボは急所にもなりうるのでセルフマッサージを行う際は心地よい指圧でマッサージを行ってください。


アーユルヴェーダ瞑想に期待できる5つの効果


アーユルヴェーダの考えや施術を取り入れた瞑想は、アーユルヴェーダ瞑想と呼ばれます。

次のようにアーユルヴェーダ瞑想によって、さまざまな効果が期待できるのです。

 

01 日々のストレスを和らげる

瞑想は「今」に注目し、呼吸だけをただ感じるものです。

すると今の悩みや苦しみから解放され、日々のストレスを和らげて気分をリフレッシュできるのです。

対人関係や仕事の悩みなど、一時的に思考をすべて手放すことで、その日をすっきりと終われる脳と心のデトックスです。


02 睡眠の質を高める

寝る前の瞑想は心を沈め、余計な考えや感情に支配されずに脳をすっきりとさせられます。

いろいろと考えてしまい寝つきが悪くなっている人や、夢をたくさん見たり中途覚醒したりしやすい方も、瞑想によって睡眠の質を高めていきましょう。


03 ネガティブ思考をストップする

アーユルヴェーダ瞑想は今を満喫することで、後ろ向きな考えに囚われづらくなります。

1つのネガティブ思考に支配されているときこそ、瞑想によって深く呼吸して意識を今に戻すという習慣が身に付ければ、いつでも心がフラットに保てるのです。


04 今目の前のことに集中できる

集中力が続かずにすぐスマホを見てしまう。余計なことを考えて、別のことを始めてしまう。

このような悩みこそアーユルヴェーダ瞑想によって今に集中し、自分の心を真ん中に戻すことが役立ちます。

心を常に今に戻すことで、目の前のすべきことに集中しやすくなるのです。


05 物事をポジティブに受け止められるようになる


アーユルヴェーダ瞑想は物事をネガティブに捉える気持ちをストップし、何事もポジティブに受け止める心の余裕が生まれます。

瞑想による呼吸は新鮮な酸素を取り込み、ゆっくりと呼吸を続けることで全身の血行促進をサポートします。

ストレスや運動不足などで溜まったネガティブなエネルギーを瞑想の呼吸法で取り除いていくのです。

脳をはじめとする、全身の活性化につながり物事をポジティブに受け入れやすくなります。


毎日続けたいアーユルヴェーダのタイプ別おすすめ瞑想


シロダーラだけに限らず、アーユルヴェーダの3タイプそれぞれにおすすめの瞑想があります。

自宅でも毎日続けられるため、自分のタイプに合った瞑想方法で心身を整えましょう。


ヴァータ(風)

ヴァータは繊細な気質で、耳が良い体質を持っています。そのため瞑想を深める、波の音や小鳥のさえずりといった自然音を流しながら瞑想しましょう。

音楽に集中することで瞑想を深めつつ、いろいろな感情が浮かんできたらまた音楽に気持ちを持っていくことを心がけてください。


ピッタ(火)

ピッタは視覚瞑想がおすすめです。視覚瞑想とは、瞑想をしている中で脳内に心を落ち着けるような情景を思い浮かべる方法

たとえばゆったりとさざ波が寄せるビーチ、木々が揺れる自然あふれる風景などをイメージすることで、心身にゆとりが生まれます。


カパ(水)

カパは嗅覚を活かして瞑想を深めましょう。瞑想を深めるとされる、ローズマリーやユーカリのアロマオイルを焚いて瞑想をしてみてください。

すっきりとさわやかな香りは心を落ち着けると同時に、脳をリフレッシュできます。

 

自分のアーユルヴェーダでのエネルギータイプを知ることで、毎日の瞑想を深めていけることでしょう。

ドーシャ(アーユルヴェーダのエネルギータイプ)についてはこちらの記事↓で解説しています。

アーユルヴェーダドーシャ(体質タイプ)とは?体質診断